
萩原さん&プッカくん
千葉県
いつもの散歩は近所の住宅街や公園
プッカくんは柴犬、来月で2歳
少し前までは走り回ることが大好きな活発な感じでしたが
今は匂い嗅ぎをとても楽しんでいます。
普段は仕事で日中は留守番をしてくれていて散歩は夜になることが多いので、休みの日はいつも一緒に出かけるようにしています。
ご自身が思う犬を飼う上でのマナーとはなんでしょうか?
他の方に迷惑をかけない
当たり前のことだけど・・・うんちは拾う、迷惑をかけないように気をつけたいと思っています、とお話してくださった萩原さん。
この「当たり前のことだけど」という前置き。
この言葉が出る方は、当たり前過ぎてこんなこと言うのは・・・と思ってしまうのかもしれません。
が、この当たり前のこと、ができない方ってたくさんいます。だから放置うんちも迷惑行為も無くなることはないのです。
当たり前と思えるような飼い主さんを増やすことが、この活動のあり方なんだろうな、と今回インタビューをさせていただいて感じました。
また、特別何をしているわけでもなく普通に歩いているときでも、すれ違う時に怖いと言われてしまうことがあり、そんな時は「ごめんなさい、ごめんなさい」と言いながら通り過ぎるようにしているそうです。
このお話を聞いた時、わかるわかる!と思いました。実は私も同じです。
大きな犬と暮らしている方もよくわかると思うのですが、実は黒い毛の犬も大きさに関わらずこんな体験あるのではないでしょうか。
黒いお顔の犬は一見表情がわかりにくく、怖いと思わせてしまうのかもしれませんね。
そんな体験から、愛犬が他の方から嫌われないよう、すれ違いの際は興奮させないよう気をつかうこともあるそうです。
まさしく私も同感です。怖いと思ってしまうその感情を否定するのではなく、さらに恐怖心を植え付けないよう、自分の犬の興奮を抑えることで愛犬が他の方から嫌われないようにする、その感覚がある方だからこそ「当たり前」という言葉が出てくるのでしょうね。
散歩中に残念に思うことありますか?
連れて歩いているだけで「おしっこさせんといて」と言われたり
突然近寄ってきて触ってきたり
放置うんちはどこにでもあるし
公園内ではあたりまえのようにブラッシングをしていて
犬が立ち入り禁止の公園が多い
お話を伺っていると、犬が入れない場所が多いことに驚きました。
公園もそうですが、港や駅前、商店街などまでもNGになっているそうです。ということはそれほど行政に届くクレームが多いということなんですよね。福井県は犬がそこまで多いという地域ではなく、47都道府県の中でも下位から数えた方が早いのです。
犬と暮らしている割合が少ないならなおさら、飼い主のマナーは地域の方から見られていると思います。
愛犬家としては、犬に優しい地域になってほしいところですよね。そのためにも、今犬と暮らしている人たちの意識を変えていけるといいなと思いました。
この活動を通してどんな地域になってほしいですか?
立ち入り禁止場所が少なくなり犬と共存できる社会になってほしい
ノーリードにしない、うんちは拾うというマナーは守っている人も多いのだけど、そもそもおしっこに水をかける人を見たことがないという松本さん。おしっこに水をかけることを知らない、のだそうです。
これは確かにわかるような気がします。おしっこに水をかけることは犬飼の中でも意見がわかれます。水をかけたら広げてしまうから逆に汚いような印象になってしまうとおっしゃった方もいます。
香害を考えると薄めるために水をかけることは必要なことだと思います。
その観点から私はクエン酸を水の中にいれて持ち歩いてたりもします。(かける場所によってはクエン酸入りはNG)
この活動では愛犬との散歩を楽しむために、おしっこにはマーキングしましょう。とお伝えしています。
愛犬がせっかく気持ちよくマーキングしたところに水をかけるのは可哀想、というご意見を聞いたことがあり、その時にそんな考えがあるのか!と思ったことで、飼い主さんの考え方の転換ができれば、とこのフレーズにしました。
マーキングにさらにマーキングされて不快な思いをする犬っていないと思うのです。(自分がマーキングすることで満足するので、そこにその後上書きされたからといってプライドを傷つけられたと怒る犬がいないことがその証明になるかと思っています)
おしっこにお水をかけることをこうやって愛犬とのコミュニケーションの一環として発想の転換を提案できれば、もう少し意識が変わってくるかもしれませんよね。
福井県ではまだ会員さんは松本さん1人! これから少しずつでもこの輪が広がり、犬と共存できる社会になるよう貢献していけたらいいなと思います。

第5回目の「今月のマナわん」は柴犬のプッカくんでした。萩原さん、インタビューのご協力ありがとうございました!
今回もとても素敵なお話を聞くことができました。
動物福祉活動「おさんぽマナーパックウォーク」をもっと周知していけるよう地道に活動を続けていきましょう!