牧野典子さん&まるちゃん&にこくん
神奈川県&岐阜県
神奈川と岐阜にご自宅のある牧野さん
いつもの散歩は神奈川県では住宅地(その中に小さな公園が1つ)
岐阜県ではご近所さんのわんこさんたちが集まる公園内
まるちゃんはミニチュアダックス6歳
お父さんが大好きでのんびりゆっくり楽しく歩きたいわんこさん
にこくんはカニヘンダックス5歳
お母さんとのお散歩が大好き
クン活できてお母さんがいればそれでいい!という甘えん坊さん

ご自身が思う犬を飼う上でのマナーとはなんでしょうか?

他の方に迷惑をかけない

犬にとって「吠える」という行動は普通のことだけれども、人社会で暮らす上で吠えを長引かせないような工夫は必要と考えておられる牧野さん。

散歩中に吠えっぱなしのワンちゃんを連れて申し訳なさそうにしている飼い主さんを見かけると、その気持ちは同じ「飼い主」として大変だなと共感はできるけれど、そのワンちゃんにとってその環境はかなりのストレスがかかっているだろうな、と心配になるそうです。

ご自身も愛犬の吠えを長引かせないよう、苦手な音にならせる工夫をしたり、他の犬の吠え声につられて吠えないように、ストレスがかからないよういろんな方法で気を逸らせたりする方法を考えてらっしゃいました。

吠えに対するこうした気配りは、愛犬の吠えが気になるからこそ、のマナーだとは思うのですが、実は牧野さんご自身も同じマンションに住むワンちゃんの吠え声に困る時があるのだそうです。

早朝の6:30頃から毎日約1時間吠え続けるワンちゃんに、どうしてこんなに長引く吠えを止めないのだろうと思うことがあるそうです。

そのワンちゃんの身体にかかってくるストレスも、そしてやはり騒音レベルになってしまっている犬の吠えに関して、同じ犬飼として気になってしまいますね。

マンション内でのこうした日常の吠えは、ご近所さんに精神的なダメージを与えてしまいます。
健康な人でさえも、続く騒音は不快感や生活妨害となり、健康被害を与えてしまうことになります。
たかが犬の吠え・・・と思ってしまったり、自分も困っているというスタンスでいると他の方に迷惑をかけてしまっていることに気がつくこともできなくなってしまいますよね。

インタビューをさせていただいて、自身が犬の行動に対峙している時に他者の気持ちを考えることってなかなか難しいことだよな、と改めて考えさせられました。

また、牧野さんは神奈川県のご自宅にいる時はおしっこはなるべくご自宅で済ませてから散歩に出られるそうです。
神奈川県では住宅街の散歩になるのでアスファルトの上での排尿になるため、水で流すとしても乾くまではしばらく痕跡も残るし、犬を飼っていない方からすると気持ちのいいものではないだろうな、というご配慮からだそうです。

ちなみに、排尿には水をかける方と、マナーを考えて敢えて水はかけないという方がいます。
賛否両論ご意見はあるかと思います。
牧野さんは水をかける派だそうです。インタビューをした私も水はかける派です。
その理由は香害を防ぐためです。

散歩中に残念に思うことありますか?

岐阜県にいる時のことですがマナーポーチを持っているのにも関わらず放置うんちしていく飼い主がいること

このお話を伺った時、そんな人がいるのかと驚きました。見せかけだけのためにわざわざマナーパーチを持って歩く?
その公園内にいつも散歩に来ているお仲間同士で『うんち拾いデー』を自主的に作り、そういった飼い主さんに「うんちしましたよ」とお声がけをしているのだそう。素敵な犬仲間さんですね。
牧野さんご自身は、平気で放置うんちをする飼い主のわんこのうんちを片付けて歩いていたら、拾ってくれる人がいるんだから、やっぱり拾わなくていいやって思ってしまうから片付けない方がいいんじゃないかと考えていた時もあったそうです。
ですが、そういう一部のマナー違反を見なかったことにしてしまった結果『犬は公園にはいれません』という場所が増えてきてしまうことを懸念し、放置うんちは拾うことにしたそうです。

ベンチやテーブルに犬を乗せている飼い主がいること

人が座るかもしれない・食事をするかもしれない場所に敷物等を敷くことなく直乗りさせている姿を見ると残念だなと思うそうです。
自分の家でもそれを許しているのでしょうか。外だからOKとか、外でならブラッシングしても抜け毛はそのまま捨てていけばいいと思う方も実際にいますよね。犬飼は、犬は家族と思っているからこそ、ベンチに座らせても問題ないでしょう?と思うかもしれませんが、そうではないですよね、こういった犬を飼っていない他者を意識したマナーはとても大切ですね。

公道内でのお仲間散歩でのマナー

集団で歩いていると時に公園内の歩道を占領してしまうことも少なくありません。犬があっち行ったりこっち行ったりすることも多いですよね。また一つの場所に集まって犬話に花が咲いてしまうことも多々あると思います。犬飼あるあるでおやつパーティが始まることも。
ですが、そこを通らないとならない方もいらっしゃいます。牧野さんはそんな楽しいお仲間同士でも、犬がたくさん集まり過ぎている時は時間をずらして参加するようにしているそうです。楽しくても周りの方への配慮は忘れないでいるその姿勢はとても素敵ですね。
この集団散歩に関してはこの動物福祉活動のパックウォークも同じですね。ついつい広がって歩いてしまうことは少なくありません。パックウォークでもこの歩き方に関しましては今後マナーのひとつとして取り入れていこうと思います。
貴重なご意見ありがとうございました。

この活動を通してどんな地域になってほしいですか?

神奈川県は比較的マナーが良い方だと思います。
立ち止まって話をすることもない、子供が遊んでいる時間帯ではロングリードにしないなど感覚が都会的な感じがします。
逆に岐阜県はみんなでうんち拾いをしようとしたり、みんなで犬育てを楽しんでいる感じはありますが、中には「うちのコは大丈夫だから」という理由でノーリードにさせている方もいたりします。
でもそのままでは犬の出禁公園はなくなりません。神奈川県でのお住まいの近くの鎌倉は犬NGな公園が少なくありません。
飼い主の意識が変わって公園だけではなくどこでも一緒にいけるようになりたいです。

他の会員さんからのお声もありますが、神奈川県は比較的マナーが良いというお言葉が多いです。
神奈川県内でも地域によって違いはあるかと思いますが、すでに綺麗な街並みが多いから、汚したくないという心理が働いていて犬飼さんの意識も自然とそうなっているのかもしれませんね。

第2回目の「今月のマナわん」はミニチュアダックスのまるちゃんとカニヘンダックスのにこくんでした。牧野さん、インタビューのご協力ありがとうございました!
とても素敵なエピソードを聞くことができました。
動物福祉活動「おさんぽマナーパックウォーク」でも広がって歩くことに注意をしながらマナー啓発活動を行っていきます!