松本澄代さん&こむぎちゃん
福井県
いつもの散歩はご自宅の周りの住宅街や公園が多い松本さんとこむぎちゃん。松本さんの休日には車で市内の山や海など自然のある場所での長時間散歩。土日のどちらかは家族で遠出をしているそうです。
こむぎちゃんは散歩は大好きだけど、誰と行くかが最も重要ポイントだそうです。家族がたくさんいる散歩がいいというパックとして行動するのが好きな犬らしいこむぎちゃん。
松本さんはこむぎちゃんと暮らしはじめてから子猫を保護し、その後も縁のあった子猫を引き取り、2頭の猫さんを家族に迎え、現在は地域猫のボランティア活動を個人でされています。

ご自身が思う犬を飼う上でのマナーとはなんでしょうか?

他人に迷惑をかけない・不快な想いをさせない

即答していただきました。
地域猫のボランティア活動をされていることからも、周りの方への配慮という面でとても気を配っているからなのだろうなと想像しました。

犬と猫は違う・・・と考える人は意外と多いです。地域猫活動には賛否両論あり、その地域には猫が好きな人・無関心な人・嫌いだったり苦手だったりする人が混在しています。それは犬も同じなのですが、犬には飼い主がいる前提で話が進むのでここまで問題視されないのかもしれません。

望まれない命は作らない、作らせないという想いと、でも!生まれてきたのなら出来る限り不自由なく幸せに生きてほしいと想う方が地域猫活動をしています。この活動はただの餌やりではなく、きちんとこれ以上望まれない命が増えないようTNRといわれる、TRAP(つかまえる)NEUTER(不妊手術する)RETURN(元の場所に戻す)をした上で地域猫たちが快適に過ごせるよう管理するものなのです。

私個人的にはこの活動には大変賛同しており、それはどうしてかというと、地域の犬猫への間違った動物への認識がなくなると信じているからです。犬猫の糞尿被害というところは全国的にもクレームの上位を占めます。この問題ですが、犬の場合は飼い主の意識が高まれば放置うんちなどなくなります。それと同時に猫もきちんと地域猫として管理されれば、どこでもうんちをして歩くことなどなくなるのです。猫はとてもキレイ好きな動物で、そこらじゅうに糞尿をして歩かないですからね。

ですがそういう犬猫の習性への理解というのは、飼っていない地域の人や興味のない人には自発的に知れることではありませんので、犬猫に関するクレームやストレスは犬や猫に直接向けられてしまうことがあり、虐待や毒餌といった事件に発展してしまうこともあります。
また、犬の飼い主に直接言うことは少なくとも(ご本人に直接文句を言えない国民性?)、地域猫ボランティアさんには直接そのストレスをぶつけたりする方も多いという現実があります。
そういった面からも地域猫のため、地域の方にご迷惑をかけないようとても配慮されているからこそ、ご愛犬のマナーのこともとても考えていらっしゃるのだと思いました。

散歩中に残念に思うことありますか?

連れて歩いているだけで「おしっこさせんといて」と言われたり
突然近寄ってきて触ってきたり
放置うんちはどこにでもあるし
公園内ではあたりまえのようにブラッシングをしていて
犬が立ち入り禁止の公園が多い

この活動を通してどんな地域になってほしいですか?

立ち入り禁止場所が少なくなり犬と共存できる社会になってほしい


第6回目の「今月のマナわん」は雑種犬のこむぎちゃんでした。
松本さん、インタビューのご協力ありがとうございました。
松本さんとこむぎちゃんにお会いしたのは大阪と兵庫のパックウォークで、どちらも遠征してきていただいております。何時間も長距離運転してきてくださるご主人に感謝です。ぜひ福井県近郊でも開催できるよう頑張って活動を広げていきたいと思っていますので、またお会いできますこと楽しみにしております。